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お役立ちコラム

うちの子って、過敏性腸症候群? 症状チェックと対処法

  • 1 日前
  • 読了時間: 9分

「毎朝お腹を痛がって、学校に行けない」そんなお子さんの様子は、とても心配になりますよね。


近年、過敏性腸症候群(IBS)は中学生だけでなく小学生にも増えており、ストレスや環境の変化がその症状に大きく影響してきます。


この記事では、「過敏性腸症候群」の症状や、ご家庭での対応方法についてわかりやすくご紹介します。



目次.

1-1.  検査では異常なしなのに腹痛や下痢が続く?

1-2.  中学生に多い理由:ストレス・環境変化・思春期

1-3.小児期から始まるケースも

1-4. 病気ではなく「機能性障害」であることの理解

2-1. トイレに長くこもる/何度も行く

2-2. 緊張するとお腹を壊す

2-3. 排便後に楽になるがすぐ再発する

2-4. 学校では我慢してしまうことも

2-5. 家庭でできる「中学生向けIBSチェックリスト」


3-1. 小学生に多い「便秘型」「不安型」

3-2. 中学生との違いは?発達との関係

3-3. 小学生向けIBSチェックリスト

3-4. 内服での調整

4-1. 自律神経の乱れ、ストレス、内臓知覚過敏など原因はいろいろ

4-2. 学校ストレス・友人関係

4-3. 発達障害グレーゾーンとの関連性

4-4. 「親の対応」が症状に与える影響とは

5-1. 「学校を休ませる?」「無理させていい?」

5-2. 否定しない・焦らせない・共感する声かけのコツ

5-3. 学校との連携で気をつけるポイント

5-4. 「通学が難しい日」の家庭内対応のポイント

6-1. 慢性的な体調不良→学校嫌いに

6-2. 周囲に理解されず孤立するリスク

6-3. うつや不安障害など2次的な影響を防ぐには

7-1. 受診の目安

7-2. 小児科・消化器内科・心療内科の違い

7-3.「検査で異常なし」が続くときの次の一手

7-4. 発達特性も疑われるときはどこに相談すべき?

7-5. 相談しやすいサービスで“第一歩”を

 



1. 過敏性腸症候群(IBS)とは?子どもにも増えている心と腸の不調



白いカップの紅茶がソーサーに置かれ、ベージュの薄手の布と白い布に囲まれた、柔らかく落ち着いた雰囲気。

 


(1) 検査では異常なしなのに腹痛や下痢が続く? 


過敏性腸症候群(IBS)は、腸に炎症や潰瘍といった明確な異常がないのに、腹痛や便通異常が慢性的に続く状態です。


背景には、「腸脳相関」と呼ばれる、脳と腸の密接なつながりがあり、ストレスが自律神経を介して腸の動きに影響を与え、不調が続くと考えられています。

 


大きく分けると、「下痢型」「便秘型」「混合型」「ガス型」に分類され、症状としては、下痢・便秘・腹痛・急な便意・ガスっ腹・腹部違和感などがあります。




(2) 中学生に多い理由:ストレス・環境変化・思春期


思春期は、身体の変化だけでなく、人間関係や学業、進路など、さまざまな不安やプレッシャーが重なりやすい時期です。

こうしたストレスが、心身に多大な影響を及ぼし、IBSの発症につながることも少なくありません。


実際、ある調査では中学生の5%がIBSを有していると報告されています。




(3) 小児期から始まるケースも


IBSは思春期に限らず、小学生の段階から始まるケースもあります。

特に「お腹が痛い」と頻繁に訴える小学生の中には、すでにIBSの初期症状が出ていることがあります。

 


(4) 病気ではなく「機能性障害」であることの理解


IBSは「どこかに目に見える異常」があるわけではないのに、「腸の動きには問題がある」という特徴があります。

そして、「機能に異常がある」ということから、「機能性障害」と呼ばれます。


検査をしても異常が見つからず、以前は「気のせい」と片付けられてしまうこともありました。


しかし、腸の働きには明らかな異常があるため、患者さんは様々な症状に苦しみます。



そのため、疾患への理解と、疾患とどのように付き合っていくかがとても大切な疾患であるといえます。




2. 過敏性腸症候群の子どもに見られる症状とは?【チェックリスト付き】



(1)トイレに長くこもる/何度も行く

学校や外出先でトイレが気になって集中できない。

授業中に何度も席を立つなどの行動も目立ちます。


結果として、行動が制限されるようになることも。 



(2) 緊張するとお腹を壊す

発表やテストの前に下痢になる/お腹が張るなど、ストレスが症状を悪化させます。


 

(3) 排便後に楽になるがすぐ再発する

IBSの特徴のひとつに、「排便後に症状が一時的に緩和されるが再発する」という傾向があります。

 


(4) 学校では我慢してしまうことも

トイレに行きづらい雰囲気や「恥ずかしい」という気持ちから、症状を我慢したためにかえって悪化。


 

(5) 家庭でできる「中学生向けIBSチェックリスト」


□ 毎朝「お腹が痛い」と言うことが多い

□ 通学前にトイレに何度も行く

□ 食後や緊張時に下痢や腹痛が起こる

□ 排便後は一時的に落ち着く

□ 便意を気にして、食事を制限する




3. 小学生の過敏性腸症候群にも要注意【年齢別の傾向と違い】



木の机の上で、子どもが赤いペンでアルファベット練習帳の文字をなぞっている。犬や猫、ワニ、りんごのイラストと英字が見える。


(1) 小学生に多い「便秘型」「不安型」

小学生では「お腹が痛いけど出ない」「何日も便が出ていない」などの便秘型IBSが目立ちます。

不安型として、学校に行くこと自体がストレスになり学校のみで症状が出るケースも。

 


(2) 中学生との違いは?発達との関係

小学生はまだ自己表現が未熟なため、「お腹が痛い」しか言えず、背景にあるストレスや発達特性が見過ごされがちです。


 

(3) 小学生向けIBSチェックリスト


□ 学校前に腹痛を訴えることが週2回以上ある

□ 排便パターンが極端に不規則

□ 食欲のムラが大きい

□ トイレに行きたがらない・時間がかかる



(4) 内服での調整


IBSの内服薬には、ポリフルやイリボーなどがあります。


内服で症状がすっきりと改善する子もいますが、心理的な要素も関与していることが多いため、症状をコントロールできるようにしていくということをゴールに、整腸剤や漢方、食生活の改善なども合わせて調整していきましょう。





4. IBSの原因は?発達特性やストレスとの関係も考えてみよう



(1) 自律神経の乱れ、ストレス、内臓知覚過敏など原因はいろいろ

IBSの原因は一つではありません。

ストレス、自律神経の不調、腸の過敏性(内臓知覚過敏)などが複合的に関係しています。

 


(2) 学校のストレス・友人関係 

「学校に行くとお腹が痛くなる」という子どもの背景には、先生や友人との関係性、勉強に対する苦手意識などが潜んでいることもあります。

 


(3) 発達障害グレーゾーンとの関連性

感受性が強く、刺激に敏感な発達障害グレーゾーンのお子さんには、IBS症状が現れやすい傾向があります。

環境により症状が変化しやすいため、注意深く見守る必要があります。

 


(4)「親の対応」が症状に与える影響とは

「また?」と否定的に受け取ると、子どもは症状を言えなくなり、悪循環に陥ります。

一方で、症状に過剰に注目すると、お子さんも症状を過剰に気にするようになってしまうことも。


症状が出ても大丈夫と思える環境をつくっていくことが、対応の鍵です。




 

5. 過敏性腸症候群の中学生に親ができるサポートとは?



森の中、丸太の上で目を閉じて座禅のように静かに瞑想する少年。木漏れ日が差し込み、穏やかな雰囲気。


(1) 「学校を休ませる?」「無理させていい?」

休ませることが必ずしも甘やかしではありません。

お子さんのペースに合わせて対応することが回復の第一歩です。

 


(2) 否定しない・焦らせない・共感する声かけのコツ

「またお腹?」「気のせいじゃない?」はNG。

まず「つらいね」と共感し、背景にある不安やストレスに耳を傾ける姿勢が大切です。

 


(3) 学校との連携で気をつけるポイント

担任の先生や養護教諭と協力して、無理なく登校できる環境を整える工夫が必要です。


 

(4) 「通学が難しい日」の家庭内対応のポイント

勉強を無理にさせず、静かな時間・遊びの時間・体を休める時間のバランスを意識しましょう。




6. 対応で気をつけるポイント


(1) 慢性的な体調不良→学校嫌いに

IBSによる不調が続くと、「学校=症状を隠さなくてはいけない苦しい場所」と感じ、登校自体を拒否するようになってしまうことも。


学校など自宅の外で症状がでても大丈夫と思えるように、内服などを使用しながら症状をコントロールしていきましょう。

 


(2) 周囲に理解されず孤立するリスク

友人・先生・親に理解されないことで、子どもは孤独感を深め、2次障害につながることも。

周りに自分の症状を上手に伝えられるように、練習しておきましょう。

 


(3) うつや不安障害など2次的な影響を防ぐには

IBSは、急な便意などのために生活に制限がかかるため、QOLが低下することが問題となります。

その結果、不登校・うつ・不安障害といった心の問題が生じることも。

そのためにも、早期対応が重要です。




7. 受診すべき?それとも様子を見る?迷ったときの判断基準


(1) 受診の目安

症状が1か月以上続く、学校生活に支障をきたしている場合は医療機関の受診を検討しましょう。

 


(2) 小児科・消化器内科・心療内科の違い

症状の内容や性質に応じて、診療科を選ぶことが重要です。

下痢や、腹痛などの身体症状が強い場合は、小児科や消化器内科に、内服を開始しても、症状が持続する場合は、心療内科などの受診を検討しましょう。


 

(3)「検査で異常なし」が続くときの次の一手

心理的な影響が多い場合は、心療内科や児童精神科での相談が有効です。

 


(4) 発達特性も疑われるときはどこに相談すべき?

発達検査や心理検査が可能なクリニックや発達支援センターなどが候補になります。

 


(5) 相談しやすいサービスで“第一歩”を

「いきなり病院はハードルが高い…」という方は、オンラインで専門家に相談する方法もあります。




8.一人で悩まないで  女性専門医にオンラインで相談できます


木の床に座る赤いセーターの幼児が、色鮮やかな絵本を夢中で読んでいる。周囲におもちゃが散らばる上からの視点

過敏性腸症候群(IBS)は、見えづらく理解されにくい不調ですが、お子さんやご家族にとってはQOLが著しく低下するとても深刻な問題です。


そして適切な対応をすれば、きっと生活もしやすくなるはずです。

一人で抱え込まず、ぜひ専門家の力を借りてください。



まずはお気軽に、私たちの「女性専門医によるオンライン相談」をご活用ください。

ご家庭にいながら、安心して話せる場をご提供しています。


 

 


 

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