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お役立ちコラム

発達障害はいつわかる?年齢別サインと診断の流れを専門医が解説

  • 執筆者の写真: 相談 いーよ
    相談 いーよ
  • 2025年12月12日
  • 読了時間: 9分

「発達障害って、いつわかるものなの…?」

「まだ小さいし“個性の範囲”なのか、相談するべきなのか判断がつかない」


多くの親御さんが抱えるこの疑問。


実際、発達障害は 乳児期に気づかれるケースから、中学生になって初めて分かるケースまで幅広く、年齢によってサインの現れ方も大きく変わります。


本記事では発達専門医の視点から、年齢別で見られる初期サイン・診断の流れ・どこに相談すべきかを、分かりやすく解説します。



目次.

1-1. 乳幼児期~小学生・中学生まで幅広い診断のタイミング

1-2. 発達障害の診断が早くなっている背景

1-3.「育てにくい」「他の子と違う」けど様子を見るべき?

2-1. 乳児期(0〜1歳):視線が合いにくい、指さしがない

2-2. 幼児期(2〜5歳):言葉の遅れ・こだわり・集団行動の難しさ

2-3. 小学生:学習面・友だち関係・生活面のつまずき

2-4. 中学生:不登校・情緒不安定・集団生活での困難

2-5. グレーゾーンは「はっきりしないまま」大きくなることも


3-1. 保育園・幼稚園の先生から指摘される

3-2. 小学校の学習のつまずき・行動の偏りで気づく

3-3. 中学生での診断が増えている理由

3-4. 家庭だけでは判断しにくいケースとは

4-1. 小児科・児童精神科・発達外来の違い

4-2. 検査内容(発達検査/知能検査/行動評価)

4-3. 「発達障害 診断 どこで?」

4-4. 受診前に準備しておくと良いこと

5-1. 小学生までは「努力」で隠れてしまう特性

5-2. 思春期のストレスで困りごとが表面化

5-3. 不登校・気分の落ち込み・人間関係のトラブルとの関連

5-4. 中学生での診断のメリット・デメリット

6-1. 家庭環境・学校環境のストレス

6-2. 心身の不調が発達障害に似ることも

6-3. 専門家が見極めるポイント

7-1. 生活に支障が出ている

7-2. 家庭で対応しきれない

7-3. 子どもが自信を失っている

7-4. 親がつらくなってきている




1. 「発達障害はいつわかるの?」



アルファベットとクエスチョン

 

発達障害はいつわかる?

その答えは、「いつでも診断される可能性はある」となります。


近年、大人の発達障害という言葉も聞かれます。


なぜ大人になるまで診断されなかったのか。

それは、診断されるまで大きな困難にぶつからなかったからだと思います。


頻回の対人関係のトラブルや、学校生活についていけないなどのサインがあれば、受診→診断→サポートと繋がっていきますが、困りごとがなければ診断は必要ありません。



(1) 乳幼児期~小学生・中学生まで幅広い診断のタイミング


発達障害は、どの年齢でも気づかれる可能性があります。


  • 乳児期(0〜1歳):視線が合いにくい、指さしが少ない

  • 幼児期(2〜5歳):言葉の遅れ、こだわり、集団行動の難しさ

  • 小学生:学習のつまずき、友人関係、生活面の困りごと

  • 中学生:不登校、気分の落ち込み、対人関係のストレス


日本小児科学会や厚労省の調査でも、「発達障害は低年齢で見つかることが増えている」と指摘されています。


ただし、受け身のASD不注意型ADHDは小さい頃に見逃されやすいという臨床的な傾向もあります。


(より診断を詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。)



(2) 発達障害の診断が早くなっている背景


診断年齢が早くなっている理由としては、


  • 保育園・幼稚園での早期支援の普及

  • 発達検査(新版K式、WISCなど)の一般化

  • 情報の増加

  • 医療・支援機関へのアクセスの改善


などが挙げられます。



(3) 「育てにくい」「他の子と違う」けど様子を見るべき?


“様子を見る”ことが悪いわけではありません。ただし、頻回のトラブルなど生活に支障が出ている場合は早めの相談が得策です。


その理由としては


1.子どもの自己肯定感が下がる前に対応できる。

2.親の適切な接し方が早く分かり、ご両親の育児の負担が減る。


などがあります。



2. 発達障害は何歳で分かる?年齢別に見られる初期サイン



(1) 乳児期(0〜1歳):視線が合いにくい、指さしがない


この時期に見られやすいサインとしては以下があります。


  • 目が合いにくい

  • あやしても反応が薄い

  • 興味の対象を共有しようとしない

  • 指さしが出ない


ただし、乳児期での判断は難しく、あくまで「気になるサイン」として扱われます。



(2) 幼児期(2〜5歳):言葉の遅れ・こだわり・集団行動の難しさ


幼児期は発達障害が最も気づかれやすい時期です。


  • 言葉の遅れ/会話が一方的

  • こだわりが強く切り替えが苦手

  • 親の指示が入りにくい

  • お友達とトラブルになりやすい

  • パニックを起こしやすい


園の先生が指摘してくれることも多く、診断へのきっかけになります。



(3) 小学生:学習面・友だち関係・生活面のつまずき


幼児期には、あまり目立たなかったお子さんでも、学校生活がはじまることで特性が見えやすくなることがあります。


  • 読み書き計算のつまずき(LD)

  • 忘れ物・ミスが多い(ADHD)

  • 1人で過ごすことが増える(ASD)

  • 宿題が全く進まない

  • 生活リズムが整えられない



(4) 中学生:不登校・情緒不安定・集団生活での困難


中学生の相談は年々増えています。


理由としては、思春期の始まりに加えて、近年の人間関係の複雑化により、それまで目立たなかった特性が目立つようになるからと考えられます。


症状としては、以下のような例が挙げられます。


  • 不登校

  • 聴覚過敏などの増悪

  • 自信の喪失

  • 過度の完璧主義

  • 疲れやすさ、情緒不安定

  • 友人関係の悩みが深刻化



(5) グレーゾーンは「はっきりしないまま」大きくなることも


グレーゾーンのお子さんは、


  • 特徴はあるが診断基準を満たさない

  • 環境や支援が合えば困りごとが減る

  • 反対に、合わないと困り感が爆発する


という特徴があり、親が「判断しづらい」と感じやすい層です。

 

 


3. 発達障害が分かるきっかけとは?


定規をもつ子ども

(1) 保育園・幼稚園の先生から指摘される


園の先生は多くの子どもを見ているため、違和感などにも気づきやすいと考えられます。



(2) 小学校の学習のつまずき・行動の偏りで気づく


特にLD(読み書き・計算の困難)は、入学後に明確になります。



(3) 中学生での診断が増えている理由


  • 小学生までは努力でカバーできていた

  • 集団生活が複雑化する

  • 思春期のストレスで特性が顕在化



(4) 家庭だけでは判断しにくいケースとは


  • 外では頑張る「カメレオンタイプ」

  • 繊細で過剰適応してしまい、疲れ果ててしまうケース

  • 学力が高くても、対人関係などに機能不全がみられるケース




4. 発達障害の診断はどこで受けられる?



(1) 小児科・児童精神科・発達外来の違い


特徴

小児科

かかりつけの先生は幼少期から診察しているため、相談しやすい

児童精神科

情緒面・精神状態の詳しいアセスメントに精通

発達外来

発達検査などを通じ、お子さんの状態を評価


(2) 検査内容(発達検査/知能検査/行動評価)


  • 新版K式発達検査

  • WISC(6歳~)

  • 行動観察、教師からの情報を元に評価



(3) 「発達障害 診断 どこで?」


最初に迷ったら、「小児科 or 発達外来」 → 必要に応じて児童精神科に紹介となるケースも多いです。



(4) 受診前に準備しておくと良いこと


  • 困っている場面のメモ

  • 先生からの指摘

  • 生育歴(いつ話した/歩いた など)

 



5. 中学生で初めて発達障害が分かることは珍しくない


アルファベットの積み木


(1) 小学生までは「努力」で隠れてしまう特性


小学生までは、人間関係や勉強もそこまで複雑ではないため、軽度の特性であれば、本人の努力や周りの配慮などで強い困難感には至らないケースも多くあります。


しかし、中学生での環境や友達の変化が及ぼす影響は大きく、不適応となることが多々あります。



(2) 思春期のストレスで困りごとが表面化


先ほど説明しましたが、詳しくは、


  • テスト

  • 部活

  • 友人関係

  • SNS


などのストレス要因が挙げられます。



(3) 不登校・気分の落ち込み・人間関係のトラブルとの関連


中学生の不登校の背景に、発達特性が潜んでいることは多いです。


発達特性をもつお子さんは、うつなどの気分障害を併発することも多く、注意が必要です。



(4) 中学生での診断のメリット・デメリット


メリット

  • 対応の方向性が明確になる

  • 本人が「自分のせい」と思わなくなる


デメリット

  • 幼少期に診断を受けていたケースに比べて、本人がなかなか診断を受け入れられない

  • 診断が、自信喪失につながる場合も




6.  発達障害ではなく「環境要因」の場合もある


(1) 家庭環境・学校環境のストレス


親御さんの多忙や介護などの家庭環境、学校の雰囲気や部活などもお子さんの精神状態には大きく影響します。


そのため、お子さんの症状の経過や家族歴なども含め、詳細な聞き取りの中で特性かどうかを慎重に判断していく必要があります。



(2) 心身の不調が発達障害に似ることも


例:睡眠不足、適応障害、虐待など



(3) 専門家が見極めるポイント


  • 一貫した特性か

  • ストレスに反応した症状か

  • 発達の偏りがあるか




7.  早めに相談したほうがいいサイン


● 生活に支障が出ている

例:学校に行けない・家庭での大きな負担


● 家庭で対応しきれない

怒る・叱る以外の方法が分からないとき


● 子どもが自信を失っている

「どうせ自分なんて…」が続く場合


● 親がつらくなってきている

親の限界も大事なサインです。



まとめ: もし気になることがあるなら… 専門家への相談を


遊んでいる子ども

お子さんの様子を見ていて、「少し気になるな」「周りとちょっと違うかも」と思ったとき、親御さんとしては悩みますよね。


多くの場合、お子さんの発達には、得意・不得意の偏りがあることは珍しくありません。



「様子を見ていていいのか」「どこに相談すればいいのか」「話しても大丈夫なのか」——その迷いに、専門家の視点が役立ちます。



当サイトでは、子育て中の親御さんからの声を受け、女性の発達専門医によるオンライン相談を行っています。

自宅から気軽に相談できる、 診断ではなく「まずは理解する」ことが目的のため、初めてのご相談でも安心です。


「ちょっと聞いてみたい」「発達の偏りかどうかを知りたい」

そんな気持ちに、丁寧にお応えします。


まずはお気軽に、私たちの「女性専門医によるオンライン相談」をご活用ください。

ご家庭にいながら、安心して話せる場をご提供しています。

 

 


 

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