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お役立ちコラム

【保存版】発達障害とは‐診断から治療まで‐乳幼児から中学生のチェックリスト

  • iiyosoudan
  • 2025年5月30日
  • 読了時間: 18分

更新日:2025年11月17日

「うちの子、ほかの子とちょっと違うかもしれない……」「保育園や学校で『一度診てもらっては?』と言われたけど、どこに相談したらいいか悩んでいて……」

そんなとき、最初に立ちはだかるのが「診断」という言葉の重み。特に自分のお子さんが「発達障害かもしれない」と思ったときは、不安戸惑いでいっぱいになりますよね。私も幾度となく、緊張でいっぱいのご両親にお会いしました。

 

しかしどんな疾患も、正しく理解し対処していけば、お子さんたちは健やかに成長していってくれると私は感じています。そのためにも、早めに受診をし、必要なサポートを準備することはとても大切です。

 

この記事では、発達障害のチェックリストや診断・治療、おうちでの接し方などを、わかりやすくまとめました。



目次.

1-1.  自閉スペクトラム症(ASD)

1-2.  注意欠如多動症(ADHD)

2-1.乳幼児(0歳、1歳半、3歳)のチェックリスト

2-2.小学校低学年(6歳、7歳、8歳)のチェックリスト

2-3.小学校高学年(9歳、10歳、11歳)のチェックリスト

2-4.中学生のチェックリスト


3-1.乳幼児(0歳、1歳半、3歳)のチェックリスト

3-2.小学校低学年(6歳、7歳、8歳)のチェックリスト

3-3.小学校高学年(9歳、10歳、11歳)のチェックリスト

3-4.中学生のチェックリスト

4-1.ASDの強み

4-2.ADHDの強み

5-1.ASD傾向のお子さんに対する接し方

5-2.ADHD傾向のお子さんに対する接し方

7-1.どこで診断を受けられるの?

7-2.診断のながれ

7-3.費用はどれくらいかかるの?

7-4.受診の際のポイント

7-5.診断を受けるメリット

8-1.環境調整

8-2.行動療法(SST・ペアレントトレーニング・ABA・認知行動療法)

8-3.内服

 



1.はじめに発達障害とは? まず知っておきたい基礎知識



絵本を読む男の子

 

発達障害には、大きく分けて、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)があります。複数の状態がみとめられる「併存(へいぞん)」も珍しくありません。


それぞれを詳しくみていきましょう。

 

自閉スペクトラム症(ASD)


よくみられる特徴としては、


 ●コミュニケーションの苦手さ(表情や空気を読むのが難しい)

 ●こだわりの強さ(同じ行動・スケジュールを好む)

 ●感覚の過敏/鈍感(音、光、触覚など) 


などが上げられますが、「DSM-5-TR:精神疾患の診断マニュアル」での診断基準では、


 A.社会的コミュニケーションと対人関係における持続的な障害

 B.行動、興味、活動の限局性および反復性


これら両方が認められると、ASDの診断となります。

 


診断名の「スペクトラム」とは連続体という意味で、症状が軽いものから重いものまで個人差が非常に大きいのが特徴です。昔は「アスペルガー症候群」と呼ばれていた疾患も、現在はASDに含まれています。


診療では、PARS(自閉スペクトラム症評定尺度)などの質問票に答えて貰うこともあります。

 


注意欠如多動症(ADHD)


特徴としては、


●忘れ物が多いなど、注意がそれやすく、集中が続かない(不注意)

●じっとしていられない、衝動的に行動する(多動・衝動性)


などが上げられます。

 

「DSM-5-TR」での診断基準は、以下のとおりです。

 


A.   不注意の症状(以下のうち6項目以上)

1.    細部まで注意を払わず、ケアレスミスをする

2.    課題や遊びの活動で注意を持続することが難しい

3.    話しかけられても聞いていないように見える

4.    指示に従えず、課題をやり遂げられない

5.    課題や活動を順序立てて行うのが困難

6.    精神的努力を持続することを嫌がる

7.    必要な物をよくなくす(文具、本、宿題など)

8.    外部の刺激で気が散りやすい

9.  日々の活動で忘れっぽい


B. 多動性および衝動性の症状(以下のうち6項目以上)

1.    手足をそわそわ動かす、席でじっとしていられない

2.    座っているべき場面で離席する

3. 過剰に走り回ったり高いところに登ったりする(成人では落ち着かない感覚)

4. 静かに遊ぶことができない

5. じっとしていられず、常に動いているように見える

6. おゃべりが過ぎる

7. 質問が終わる前に答えてしまう(早とちり)

8. 順番を待てない

9. 他人の会話やゲームに割り込む

 


ADHDは、「Aのみ合致している不注意優勢型」「Bのみ合致している多動・衝動優勢型」「AもBも合致している混合型」の3タイプがあります。

 

診療の中では、多動は男児に、不注意は女児にやや多い印象があります。

多動型は周囲からも気づかれやすいですが、不注意型は目立ちにくく見過ごされやすい傾向があります。人知れず本人が困っていることも多く、誤解されやすい要因のひとつとなっていることがよく認められます。

 

こちらも、診断の補助として保護者の方に、ADHD-RS(注意欠如・多動症 評定尺度)などの質問票に答えて貰うことがあります。

 

ASDもADHDも、幼少期から兆候が認められていることが求められますが、幼少期はコミュニケーションの手段も限られており、特に初めてのお子さんなどは、兆候に気づきにくいのが実際です。

 

そのため、ASD・ADHDの各年齢のチェックリストを作成したので、参考にしてみてください。



2.各年齢のASDのチェックリスト


このチェックリストを使用するポイントとしては、チェックリストはあくまで主観的なものという事です。チェックリストの結果によらず、お子さんで気になることがあれば、一度相談していただくことで、心がすっきりすることも多いと思います。

 

0歳のチェックリスト

□ あやしても笑わない/笑い返さない

□ 親の顔を見つめない、目が合わない

□ 声や音への反応が鈍い

□ 人に抱かれても安心した様子がない

□ 指さし、バイバイなどのジェスチャーが出ない

□ 特定の音や光にもの凄く強く反応する

□ 体を反らせる・抱っこを嫌がることが多い

□ 一人遊びが多く、人に関心を示さない

 

1歳半のチェックリスト

□ 言葉がほとんど出ていない

□ 人を指さして「見て見て」と伝える行動がない(共同注意の欠如)

□ 名前を呼んでも反応がない/振り向かない

□ 他人への関心が薄い(子ども同士で遊ばない)

□ 特定のものへの強いこだわりがある

□ まねっこ遊びやごっこ遊びをしない

□ ジェスチャー(バイバイ)を使わない

□ 常同行動が見られる(手をひらひら、回転するものに夢中など)

□ 偏食がある(白米しか食べないなど)

□ 見せたいものを持ってこない

□ つま先歩きをする

 

3歳のチェックリスト

□ 言葉は出ているが会話が成り立たない(オウム返しなど)

□ 他の子と一緒に遊ぼうとしない、関わりを避ける

□ 想像的なごっこ遊びができない

□ 表情が乏しい、気持ちの共有が少ない

□ 急な予定変更にパニックになる、かんしゃくが強い

□ 特定のルールや順番にこだわる

□ 感覚過敏がある(音・服のタグに強く反応)

□ 一方的に話す、特定の話題に固執する

□ 感覚遊びに没頭する (砂や水をただ触っている)

□ 自分のからだを叩くなど自分を傷つける

 

小学校低学年(6歳、7歳、8歳)のチェックリスト

□ 会話が一方通行になりがち(相手の反応を気にしない)

□ 同じ質問をしつこくする

□ 話し方が独特(抑揚がないなど)

□ 冗談や皮肉が通じにくい

□ 同年代の友達と上手に遊べない/トラブルになりやすい

□ 予想外のことが起きるとパニックになる

□ スケジュールやルールの変更を嫌がる

□ 興味のあることに没頭しやすく、そればかり話す

□ 書字・読みの習得にアンバランスがある(読みは得意、書きは苦手など)

□ 文章の読解が苦手(文意は取れても行間が読めない)

□ 社会的なやりとりのズレが目立つ(場違いな発言など)

□ 手先の不器用さが目立つ (文字が汚い・はさみが苦手)

□ 特定の音を過剰に嫌がる

□ どのように、なぜといった説明ができない

 

小学校高学年(9歳、10歳、11歳)のチェックリスト

□ 空気を読んだ行動が苦手(会話に入るタイミングがずれるなど)

□ 社会的ルールを理解しづらい(人との距離感など)

□ 興味の幅が狭く、深く専門的な知識を持つこともある

□ グループ行動が苦手、集団での活動に不安がある

□ 学校生活でのストレスがたまりやすい(登校しぶりなど)

□ 表情が乏しい、または不自然な笑い方をする

□ 抽象的な話や比喩を理解しづらい

□ SNSやLINEなどでのやりとりがうまくいかない

□ 強い自己否定感が出てくる(周囲と違うことに気づき始める)

□ 感情を表に出せず、急に爆発することがある

□ 相手が嫌がることを執拗にする

□ 自分が一番でないと気がすまない

□ 余計なひとことを言ってしまう

 

中学生のチェックリスト

□ 自己主張が苦手、または逆に場にそぐわない主張をしてしまう

□ 集団での付き合いに疲れてしまい、孤立しがち

□ SNSやLINEなどでのやりとりからトラブルになりやすい

□ 進路や将来の話が理解しづらい、想像がつかない

□ 不安やうつ症状が出てくることがある

□ 見た目の幼さ・動作のぎこちなさが目立つ

□ 同世代と興味の対象が合わない(幼い/極端にマニアックな趣味など)

□ 自分の特性に気づき、自己否定的になりやすい

□ 白黒はっきりさせないと気が済まない

□ 性自認が一致しづらい

□ 過度な完璧主義

□ 疑り深かったり、過剰に攻撃的になる

□ だまされやすい

□ 気分の波が激しい


 

3.各年齢のADHDのチェックリスト


レゴで遊ぶ子ども

0歳のチェックリスト

□ 睡眠が極端に浅く、何度も起きる

□ 抱っこで落ち着かず、体をそらすことが多い

□ 手足をバタバタと常に動かしている

□ じっとしている時間が極端に短い

 

1歳半のチェックリスト

□ 歩き回ってじっとしていられない

□ 危ないことを何度止めても繰り返す(衝動的)

□ 落ち着いて遊ぶ時間が短い

□ 気が散りやすく、遊びが次々変わる

□ 強く叱ってもあまり反応せず、同じことを繰り返す

 

3歳のチェックリスト

□ 順番を待てない、列に並ぶのが苦手

□ 勝手に走り出す・外で目を離せない

□ 遊びを途中でやめてしまう、集中が続かない

□ よく転ぶ・落ち着きのない動きが多い

□ かっとなって手が出てしまう

□ がまんすることが苦手

 

小学校低学年(6歳、7歳、8歳)のチェックリスト

□ 授業中、座っていられず立ち歩く

□ 宿題をやり忘れる/持ち物をしょっちゅう忘れる

□ 話の途中で口をはさむ

□ ケアレスミスが多い(見落とし、書き間違いなど)

□ やるべきことを順番にこなすのが難しい

□ 整理整頓ができない(机の中・ランドセルがぐちゃぐちゃ)

□ 衝動的に怒ってしまい、人間関係でトラブルが多い

□ 作業の優先順位が立てられない

□ 宿題や時間管理が極端に苦手

□ おしゃべりが止まらない/静かにすべき場面でも話す

□ 聞きもらしが多い

□ 人のはなしを聞いていないように感じる

□ へらへらしているように見える

 

小学校高学年(9歳、10歳、11歳)のチェックリスト

□ 長時間の課題(作文、図工など)に集中できない

□ 話を最後まで聞けず、自分の思いつきで話す

□ 時間管理が苦手で遅刻・忘れ物が頻繁

□ 身体は落ち着いていても「頭の中がざわついている」感じがある

□ 人とのトラブルや叱られる経験が増え、自己否定感が強まる

□ 「やるべきこと」を後回しにしがち(先延ばし)

□ 親や先生から「何度言っても聞いてない」と言われる

□ 感情の爆発が激しく、後悔することが多い

□ 忘れ物・失くし物が日常的

□ 計画的に動けず、場当たり的な行動が目立つ

 

中学生のチェックリスト

□ 授業中、ぼんやりしていて話を聞き逃すことが多い

□ 宿題・提出物の忘れが頻繁

□ ケアレスミス(計算、漢字、記号の抜けなど)が目立つ

□ 集中力が続かず、ノートやテストで空白が多い

□ 勉強の段取りや優先順位を自分で立てられない

□ 提出期限を守れず、締切ギリギリまで手をつけない

□ 自信を失い、「どうせ自分はできない」と思いやすい

□ 注意されすぎて、家庭や学校で孤立している

□ イライラ・モヤモヤ感が常にあり、自己肯定感が低い

□ SNSやゲームへの依存傾向がある(刺激を求めやすい)

 



4.強みチェックリスト



発達障害というと、成長がゆっくり・かんしゃくが多いなどのネガティブな情報も多いですが、困り感と同じくらい強みをもつお子さんも、たくさんいらっしゃいます。

そういった強みをいかに伸ばしていくかという点も、困り感を解消するのと同じくらい大切です。また成長とともに、困り感がいつしか強みとなっていったお子さんも。それぞれの強みとなりえる特徴を、みていきましょう。


ASDの強み

 ●勝ち負けにこだわる ⇒ 負けず嫌いが功を奏して、アスリートに

 ●聴覚過敏 ⇒ 繊細な感性をいかして、ミュージシャンに

 ●反復行動が好き ⇒ 技術を磨いて一流の職人に

 ●数字に対するこだわり ⇒ 好きが功を奏して数学者になり未知の数式を導きだす

 ●受け身のASDでなかなか自分の思いを伝えられない ⇒ メンバーの聞き役として誰からも好かれる

 ●空気が読めない ⇒ 周囲の目をきにせず、既存の常識にとらわれずに活躍できる

 

ADHDの強み

 ●多動 ⇒ 次々と新しい技術を生み出すクリエイターに

 ●多動 ⇒ 活動性をいかして、複数の職をかけもち

 ●多動 ⇒ 快活さをいかして、クラスのムードメーカーに

 ●不注意 ⇒ おおらかで、他人のミスにも寛容でいられる

 



5.おうちでの接し方のポイント


発達特性をもつお子さんは、繊細なお子さんも多いため、接し方によってお子さんの長所を最大限引き出すことができます。

接し方のポイントには、以下のような点が挙げられます。


ASD傾向のお子さんに対する接し方 

●かんしゃくを起こしているときは、1人になれる空間でクールダウンを促す

●振り返りで、本人にとって何が嫌だったのかなどを明確にする

●困っているサインを周囲が見逃さないよう観察する

 

ADHD傾向のお子さんに対する接し方

●いけないことやしてほしくない行動をしている場合は、注意ではなく、無視をする

●危ない行為を注意する際は、端的に短く

●望ましい行動ができたら、すぐにほめる

  


無理に「みんなと同じ」を目指さないことの大切さ

大切なのは、お子さんの性格を理解し、その子らしい成長を見守ること。

無理に「みんなと同じ」を目指すことは、お子さんが委縮し、自信を失ってしまうことにつながります。

不得意を少し克服し、得意を伸ばすことで、自然と自信と笑顔が育っていきます。



6.相談する目安


相談する目安は、お子さんやお母さんが困っているかだと考えています。ご本人が現状に満足し、自信をもって毎日を送っていけていれば、相談は不要です。

けれども、特性のために毎日叱られてしまっていたり、孤立してしまったりなどの不適応があれば、相談することで、療育などのサポートにつながり、それが本人の自信へとつながっていきます。

 

早いうちにサポートを入れることが、ある種のレッテルを貼られるように感じる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、小さいうちから療育などのサポートを、お稽古の一環として取り入れることで、お子さんが大きくなって別のサポートが必要になった際も、良好な受け入れへとつながりやすくなるメリットもあります。

 

また大きくなる過程で、傷つきが積み重なってしまっていると、本人の自尊心が低くなることで、「反抗挑戦性障害」などの2次障害に至ってしまう例もすくなくありません。

 

そのためにも、ご両親が本人の困難感に気づかれた場合は、早めに一度ご相談いただくことをお薦めします。

 

そうは言っても相談することに抵抗感が高い方は、相談することのハードルや大切さをまとめた、次の記事もぜひ読んでみてください。            ⇒記事リンク



 7.診断のしかた


本とコップ


(1)どこで診断を受けられるの?


発達障害の診断が受けられる場所には、以下のような医療機関があります。


● 小児科(神経科・小児精神・小児発達)

→ 子どもの発達を専門にしている医師が在籍。0歳から15歳(中学3年生)までを対象としているクリニックが多いです。

 

日本小児科医会が作成しているアプリ「育ナビ」では、お近くの「こどもの心の相談医」を探せますので、活用してみて下さい。

 

● 児童精神科

→ 精神科は一般的に16歳(高校生)以上を診察対象としているクリニックが多いですが、児童精神科では小学生や中学生も診察されているところも多いため、受診前にホームページなどで確認すると安心です。

 

●一部の心療内科

→診断まで対応していない場合もあるので、要確認。


小児科を受診するのか、精神科を受診するのかは悩まれると思います。

あくまで一般論ですが、小児科の先生方は、お子さんの一般的な発達に関しての知識が深く、精神科の先生方は発達障害以外の精神疾患や、抗精神病薬などの知識に精通していらっしゃいます。

そのため、お子さんの年齢や症状によって、受診先を考えてみるというのも一つだと思います。

 

 

(2)診断のながれ     


病院によって違いはありますが、おおまかな流れは以下の通りです。


  1. 初診予約(紹介状が必要な場合も)

  2. 問診(親との面談お子さんの様子の観察)

  3. 発達検査・知能検査(WISCなど)

  4. 診断結果の説明と今後の支援方針

※診断には1~3回の通院が必要な場合もあります。

 


(3)費用はどれくらいかかるの?


●診察料・検査料

→保険診療内でおこなわれる場合が多く、3割負担で3,000円〜5,000円前後/回が一般的ですが、別途初診料や予約料などがかかることもあります。(乳幼児医療証が使える自治体では、自己負担ゼロのことも)


●発達検査(WISC、新版K式など)

→保険診療対象となることが多く、3,000円〜10,000円程度(病院により差があります)

→心理士による詳細なレポートが出るものは、別途料金がかかる場合も。


●自費診療の場合

→一部のクリニックでは完全自費診断を行っており、1〜5万円かかることもあります。(待機が短く、早く診てもらえるメリットも)



(4)受診の際のポイント


✓ 予約は早めに!(人気の病院は数ヶ月待ちも)

✓ 普段の様子や聞きたいことを簡略化したメモを持参すると◎

✓ 母子手帳・園や学校からの記録があると参考になりやすい



(5)診断を受けるメリット


診断を受けるには、以下のようなメリットがあります。

 

● お子さんの得意・不得意を客観的に理解できる

● 必要な支援(療育・福祉サービス)につながりやすくなる

● 診断がつくことで、見通しがたちやすくなる

● 親御さんの気持ちが整理される

 

診断は「ラベル」ではなく、「サポートの地図」になるものです。その地図をもとに、お子さんが健やかな人生を歩めるように、手助けをしていきましょう。




8.治療はどうなるの?



(1)環境調整


お子さんの場合は、環境を整えてあげることで症状が落ち着くことも多いため、まずは環境を整えることを優先します。


例:集中力が続きづらい場合、学校の席を前の方にしてもらう、加配の先生をお願いする。

音に敏感なお子さんには、イヤーマフなどのアイテムを試してもらう。

 


(2)行動療法(SST・ペアレントトレーニング・ABA・認知行動療法)


発達障害の支援には、社会的スキルを身につける「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」や、親御さんが効果的な関わり方を学ぶ「ペアレントトレーニング」などがあります。


SSTでは、あいさつや順番待ち、気持ちの伝え方などをロールプレイで練習することで、対人関係のスキルをみにつけることができます。

一方ペアレントトレーニングは、お子さんの行動を理解し、褒め方・叱り方・環境調整の方法を学ぶことで、親子関係のストレスの軽減に役立ちます。


これらを併用することで、お子さんの社会適応力が高まり、安心感が増すことが期待されます。

 


(3)内服


これらのサポートを始めた後も不安定な状態が続く場合は、就学前は漢方、就学後から抗精神病薬などの処方を検討していくことがあります。


処方薬は、メリットもありますが、副作用というデメリットも存在します。

また、投薬がすべてを解決してくれることはありません。


そのため、一般的には、年齢や症状の重さ、生活への影響の度合いをもとに、内服すべきか慎重に判断されます。




9.一人で悩まないで  女性専門医にオンラインで相談できます



健やかに遊ぶ子ども

私は、発達障害は「病気」ではなく、あくまで「個性」や「気質」だと考えています。

誰もが得意・不得意を持っているように、発達障害のある子どもたちにもそれぞれの個性があります。


それぞれのお子さんの個性を知ることは、「その子らしさ」を理解し、その子がすくすくと育っていける環境を整える支援につなげるための出発点です。大切なのは、「困っていることがある」=「支援が必要なサイン」として、早めに気づき、その子に寄り添うことです。

実際私も、それぞれの成長過程で必要な関わりを提供してあげることで、お子さん達がぐんぐん成長していく頼もしい姿を拝見してきました。

 

そうは言っても、いきなり病院に行くのには抵抗感や不安があると思います。そんな場合は、まずご相談いただき、各年齢のお子さん方のつまずきやすいポイントや、親御さんの不安をお話いただき、お子さんに必要な支援を一緒に探っていけたら嬉しいです。

 

大切なのは「早く診断をつけること」ではなく、「その子に合った支援につなげていくこと」。その一歩として、いろいろなツールをうまく活用していきましょう。


まずはお気軽に、私たちの「女性専門医によるオンライン相談」をご活用ください。

ご家庭にいながら、安心して話せる場をご提供しています。

 

 


 

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